2014年4月12日土曜日

美容師がシンガポールへ「出稼ぎ」に行く時代。留学に行ってはならない。

もしあなたが美容師なら、海外へは留学ではなく「出稼ぎ」にいくべきだ!


日本で美容師として働いていた頃、僕は海外で働く事への憧れが強く毎日ワクワクしていたことを今も覚えています。月10万円ほどのお給料の中、なけなしのお金で買ったパソコンで、当時の同僚Nくんと海外留学に関して調べまくっていました。
どのウェブサイトを調べても海外はビザをとることが難しい。だから選択肢はワーホリのみ。まずは語学学校に通いながら英語を勉強。現地の生活に慣れて来たら現地の日系美容院にてバイト感覚で生活費の一部を稼ぐ。1年間で必要な費用は100-200万円。とまぁこんな所です。

当時の僕に100万円の貯金などはもちろんありませんでした。だから「これから先日本で働きながら2、3年貯金した後に海外に出て1年くらい勉強できるといいなぁ」なんて考えていました。このブログを読んで頂いている美容師さんの中にも当時の僕と同じようなことを考えている人がいるかもしれません。
数年後僕は実際にシンガポールへの移住をはたしました。日本人経営の美容院に就職しましたが、下調べした通り、想像通りの生活でした。給料は日本とそんなに変わらず、滞在期間が1年近くになってくると海外というだけで感じていた新鮮さもなくなり気持ちも落ち込んできました。

しかし1年後、刺激を求めてシンガポール人経営のサロンへ転職する


すると収入は初月から50万円以上にまで上がりました。休日はプール付きの家でゆっくりと過ごしたり、休みは取り放題なので2ヶ月に一回は海外旅行に行きます。日本のようにサロン内での先輩後輩という感覚はなく、ストレスを全く感じない生活に美容師をはじめてから初めて出会いました。そんな清々しくお金に余裕がある生活をしているとお客さんへの接客も自然とよくなるのか客数もぐんぐんとのびていきました。
少し話は逸れますが、野球やサッカー等のスポーツ界で選手の平均年俸の高いチームはリーグでの優勝確率も高いと知っていましたか?
かの高給取り揃いで有名な読売巨人軍(ジャイアンツ)の01年ー11年の年俸平均は約46億円と他チームから頭ひとつ抜けています。優勝回数も4回とトップです。さらに観客動員数(美容院でいうところのお客様)も12球団の中でトップです。
つまり収入とパフォーマンス、世間からの人気には密接な関係があるんです。

話を戻しますが、僕は今ではアシスタントを使わない、全てを自分一人でこなすスタンスで1日5、6人のお客さんを担当しているだけですが月の収入は多い時で70万円くらいです。でもなぜそんなに少ない客数で70万円も稼げるのか。

そのための条件はいくつかあります。まずは国をよく選ぶ、今は特にシンガポールが望ましい。基本的には職場が日系サロンではない(例外もあり)こと、シンガポールのような経済状況の国であること。あと最も大切なのがサロンとの交渉で契約内容をあらかじめしっかりと決めておくことです。英語力や美容師としての技術レベルはあまり関係ありません。


シンガポールには登録している日本人の数だけでも3万人弱、未登録の人や観光客を含めると5万人近くの日本人が毎日シンガポールで活動していると言われています。
そんな中シンガポールで働いている日本人美容師は多く見積もっても現在70人くらいでしょう。単純計算で全美容師にお客さんを振り分けてもスタイリストひとり当たり700人前後の日本人客を担当出来ることになります。そうです、とても一人でこなせる人数ではありません。
僕の働くサロンにはひと月100人近くの新規客に来店頂いてます。

また、僕の平均客単価は1万1千円前後とかなり高いです。それはけっして僕の技術が高いわけでもずば抜けていい接客をしているからでもありません。もちろんベストを尽くしてますが客観的に見て僕はそれほど優れた美容師ではないのです。

なぜそんなに単価が高いかというと、、、突然ですがみなさんGDPという言葉を知っていますか?これは簡単に言うとその国で1年間に生み出された商品などの生産物やサービスの総合計の金額で、経済指標の中で最も重要なものだと僕は思っています。もちろん総合計でいくと日本は世界で3位の経済大国でシンガポールは小さな島国なので36位と差があります。総力戦ですからね。人口が多い所が有利です(ちなみに日本は最近中国に抜かれ3位に落ちました)。
ですが国民一人当たりのGDP(GDP÷人口)で考えた時にシンガポールは8位、日本は24位(2014年現在)と大きく引き離されています。
どういうことかと言うと、簡単な話シンガポールに住む人の方が日本に住む人よりも1年間に使うお金がはるかに多いということです。その差なんと年間100万円以上の差があります。
何が言いたいかっていうと日本でカットカラー1万2千円払っていた人も、シンガポールで美容院に行き2万円のカットカラー代金を支払う事になんの違和感も感じない国だということです。

少し長くなってしまったので「美容師が海外に出稼ぎにいくための条件」は次回に続きます。シンガポールに来てはや3年、ふと思い返すと日本にいた頃の自分とシンガポールにいる自分の置かれる状況はあまりにも違います。
今も夜な夜な練習に明け暮れ、休みやお給料が少ないからと実家の親にもなかなか顔を見せに帰れないそんな美容師の仲間たちがいると思うと悲しいです。

これをご覧になっているみなさんの技術はすでに高い。世界でも稀に見る繊細な技術です。日本を出れば高く評価してくれるサロンはたくさんあります。
そろそろ自由に、広い世界でのびのびと暮らしましょう。2014年10月頃にはみなさんを最高の条件でシンガポールに迎える準備が出来ます。

次回は都会の美容院ほどお給料が安い本当の理由。
美容師が海外に出稼ぎに行くための条件1,現地でのサロン選びのコツ、2,地元サロンとの契約交渉のポイントを書きたいと思っています。



2014年4月5日土曜日

はじめに、今海外移住を考えている全ての美容師さんへ

オーストラリアにワーホリを考えてる!?

ちょ、ちょっと待って!もったいない!
ワーホリの斡旋業者にお金を振り込む前に僕の話を少しだけ聞いてもらえませんか?
美容師が海外移住に成功するにはコツがあります。移住してから自分の貯金を切り崩しながら生活しようと思っていませんか?本当は気が済むまでその国に住んで、出来れば結婚したり、子供を作ったりもしてみたいけど、、ワーホリのビザはたったの1、2年だからその後どうなるのかな?なんて得体の知れない不安を抱えている方もいるのではないでしょうか?

海外移住のコツさえわかればあなたは日本で働くよりも収入を得ながら日本よりもリラックスした余裕のある生活を送る事が出来ます!よくある英語力や技術力の話ではありません。


まずは僕のお話を少しさせてください。MIHARAと申します。


20代半ば、シンガポールで美容師をしてます。今働いている美容院から頂くお給料は月に70万円くらいです。お休みは基本取り放題なのでふた月に一回くらい別の国に旅行にいって海でのんびりしたり遺跡を見たりしています。お給料は完全歩合制なので休めば休むほど収入は減ります。1週間の旅行に行った月のお給料は55〜60万円くらいになります。

さて、70万円という数字。

カリスマ美容師と言われる売れっ子美容師さんや、経営者のみなさんからするとそれほどの金額ではないかもしれません。
ただ日本国民の平均年収が400万円と言われるこの世の中、年収850万円はなかなか夢があると思いませんか?
中にはおぉ!!と思ってくれた方も少なくないではないでしょうか?なにがポイントなのか下記にまとめます

  • 僕にそれほど語学力はありません
  • 美容に関しては下手だとは言いませんがとび抜けて技術があるタイプでもないと自分で思うしセンスもそこそこ
  • 1ヶ月に150人ほどのお客さんをこなせば多い方で日々忙しさは感じません
  • まだ僕は20代半ばです
  • 休みは月平均6〜8回


二年前、すでにシンガポールで美容師として働いていた僕は転職しました。サロンを変えた翌月、僕の客数(忙しさ)は半減し、収入は倍になりました。


そう、つまり働く美容院選びがここでは重要だったわけですね。
ですがただ単に気前のいいオーナーだった訳ではなくそこには多くの理由がありました。

ぼくは海外に出た日本人美容師の方々が現地でいいように使われ、帰って行くのを見てきました。

もうワーホリをインターネットでひたすら調べ、途方もない金額を貯金することは止めにしましょう。履歴書を書き、海外に出る!僕たちがこれまで日本でしてきた苦労、努力が報われるのは海外に出てからです。僕たちの本当の価値は海外に出てこそ認められます。美容師もお金をたくさん稼いで、休みをたくさんとっていいんです!


自分のスキルアップのため!海外に日本の美容技術を広めたい!という志を持っている方を僕は心から尊敬しますし素晴らしいことだと思います。僕にも少なからずそのような志があります。


ですがこのブログに関してはあえてそのような美しい話ではなく僕たちが海外に出ることでいかに我々の技術やホスピタリティを高く売り、心地よい生活を手に入れるかにフォーカスします。僕は半年後にあなたと一緒に働きたいと思いこのブログを書いています。今後求人もします。あなたがのぞめばたった40,50万円の初期投資のみで海外に住み、語学を学び、これまでの倍のお金と休日を手にすることが出来るのです。美容師の仕事を今よりも好きになれるでしょう。

月に何度か更新したいと思いますのでよろしくお願い致します。